みなさんこんにちは、特別養護老人ホームで若手ナースをしております市原です。
わたくしプロフィールの通り、半年で病棟を退職してから今の職場へと転職して看護師を続けております。
今いる特養に入職する前は、転職に失敗するのが怖くて本当にリアルな一日の流れについてネットで調べまくっていました。
しかし…
ほとんどのサイト、時間軸がアバウトすぎる。
もっと細かくてリアルな一日の流れを知りたい……!
そんなこともありまして、今回は特養看護師の一日の流れ、というよりも私の職場での一日をご紹介しようと思います。
- 特養ナース・施設ナースのリアルな仕事内容を知りたい
- 転職するために情報収集したい
- 今の職場より自分に合った職場を見つけたい
そんな方の参考になれば幸いです。
情報収集は転職サービスからも出来るので、ぜひ活用してみてください。
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施設の一日の流れ
8:50 朝礼・情報収集
9時出勤ですが、その前に医務課内で10分程度の朝礼をしています。(前残業よくない!)
その後、10分程度で情報収集。特養は暮らしの場なので、吐いた・熱発した・怪我したなど、本当に特変あったことだけ申し送られます。
前残業で情報収集するのが看護師あるあるという闇
9:00 胃ろう
朝ご飯の時間。基本は8時頃朝ごはんを提供しますが、看護師が9時出勤のため1時間ずらしてもらっています。
未だに胃瘻の栄養をご飯って表現するのが合っているのかよくわからない
9:15 排泄状況確認
各ユニットの排泄状況メモを見て何日排便が出ていないか記録します。そこから座薬や浣腸を検討していきます。
9:30 ラウンド・薬回収
朝のラウンドでは
- 終末期の方のVS測定
- 特変ある人の様子見・VS測定
- 受診者の出発時間を連絡
- 往診日は対象者の連絡
- 朝方の排泄状況の確認
- 本日の入浴者の確認
- 浣腸・座薬予定者の連絡
を確認 連絡する他、夕・就・朝の薬の空袋を回収します。
10:15 薬詰め替え・錠数確認
回収した薬の空箱に新しい薬を詰め込みます。
錠数をメモした紙も医務課の手作りで、私の職場では配薬チェック表と呼んでいます。
錠数は臨時処方や頓服薬の有無など必要に応じて変わるので、薬を詰める時には配薬チェック表に書き込んだり現物と表を照らし合わせて確認します。
報連相が多い分、苦手な人がいると詰むよね
10:45 処置・昼の配薬
処置を周りながら、昼の薬を配ります。
主に処置内容は以下の通りです。
- 褥瘡処置
- 表皮剥離・炎症のケア
- 皮下出血部の保護
- 浮腫のケア
- 陰部ただれのケア
- 乾燥やかき壊しのスキンケア
- 医薬品テープの貼付
- 点眼
- 浣腸・座薬
全部やろうとすると仕事が回らないので、日頃のスキンケアや点眼は介護士にお願いしています。
昼の薬は介護士とのwチェックが必要なので、処置をしてる最中にタイミングを見計らって介護士へと声をかけます。
11:50 透析準備
透析に通っている利用者の準備をします。やることは主に検温と麻酔テープの貼付。午前中に行く人は、早番帯で準備を行います。
透析は基本的に一日おきにあるので、今日の曜日をよく確認して忘れないように工夫することが大切です。
透析をしてる人はしっかりしてる人が多いっていうジンクスがあるけど、皆さんのところはどう?
12:00 血糖測定・胃瘻
12時からお昼ご飯が配膳されます。その時間に合わせて、血糖測定・インスリン注射、胃瘻の方のお昼の薬・栄養を注入していきます。
12:30 記録・お昼のラウンド
一通り終わったら血糖の数値や今日行った処置等を電子カルテに記録します。
その他、終末期の方の様子や特変あったことはその都度記録する方が好ましいですが、忙しくて回しきれない時はこの時間によく記録しています。
13:00 休憩
14:00 午後のラウンド
休憩から上がったら、午後のラウンドを行います。
- これまでの排泄状況の確認
- 終わってない処置について確認
- 昼の薬の回収
昼の薬は、回収したら明日の昼分を詰めて棚の中に保管しておきます。
14:30 薬を送る準備をし、送る
ラウンドが終わったら、薬を送る準備をします。
- 屯用の下剤をつける
- 夜間の指示書を書く
- 夜間用の頓服やガーゼ箱の補充
- 明日の予定(受診・往診者など)の確認
これが終わり次第、各ユニットへ持っていき、タイミングの良い時にWチェックしてもらいます。
朝の薬箱は誤薬防止のため医務室へ持ち帰り、棚の中で保管しておきます。
15:30 記録
薬を送り終わったら、胃瘻の時間まで記録。
16:00 胃瘻
胃瘻の方に夕食分の栄養を提供。
16:15 薬の整理・物品作り
一通り薬を送り終えたら、ひたすら事務作業に入ります。
次の週に配薬する薬を1週間分事前に用意しておいたり、ガーゼや褥瘡用のパットなどの普段使う処置物品を作ったり使用サイズに折っておいたりしてストックを貯めておきます。
17:30 血糖測定・透析の方が帰園
夕飯の時間のため、血糖測定・インスリン注射の時間です。
そうこうしてるうちに透析に行っていた方が帰園するので、止血テープを剥がしたり、透析室との交換ノートの中身を確認します。
18:00 勤務終了
変わりなかったら、記録や片付けをして勤務終了です。
残り1時間で特変あるか、受診の付き添いが長引く場合は残業しているよ
まとめ
いかがだったでしょうか。
まとめると以下になります
- 基本的にやることは薬配りと処置
- 合わせて排便コントロールも確認
- 余った時間で薬の管理や物品作り
- 定時前の急変や受診が長引くと残業になることがある
少しは具体的な流れが掴めたでしょうか。
特養は治療の場ではなく、暮らしの場であるため、急変も病棟に比べて起こりにくいので残業にもなりにくいように感じます。
また、今はこのような流れになっていますが、大まかなルーティンワークを細かく見ていくと、まだまだ改善できる場所もあります。業務改善しやすいところも施設の魅力なのではないでしょうか。
転職についてはカテゴリを設けてあるので、そちらの記事も参考にしてみてください。
それではまた!
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